千年優都 ユーカリが丘 考える街。

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「映画」を生む街のスタイル

映画のイマジネーションをかきたてたユーカリが丘 「この街には、理想的な未来がある」映画「アインシュタイン・ガール」にとって必要だったユーカリが丘の街 及川 中(おいかわ あたる) Flash版インタビューへ

ユーカリが丘を舞台にした映画を制作

2005年・夏、このユーカリが丘を舞台にした映画が公開されます。タイトルは「アインシュタイン・ガール」。監督は、そのコワさで大きな話題を浚ったホラー映画「富江」や、吉田秋生原作の青春ラブストーリー「ラヴァーズ・キス」などを手がけた及川中(おいかわあたる)監督。ユーカリが丘の至る場所でロケが行われ、住人なら誰もが知っているおなじみのあんな所やこんなスポットまでが、スクリーンに登場します。ナゼ、ユーカリが丘が映画の舞台に選ばれたのか、気になりますね? 「私の映画では、街はとても重要なポイントです」という及川監督に、その真相をうかがいました。才気あふれる及川監督のイマジネーションをかきたてたユーカリが丘の魅力とは! 映画の見所と共に、お伝えいたします。

↓「及川監督の 制作裏話へ」

「アインシュタイン・ガール」はどんな映画ですか?

物理学のよくできる女の子の話…ではありません(笑)。簡単に言えば、現代の女子高校生がタイムスリップするストーリーで、テーマは「家族」です。ユーカリが丘に住む女子高校生を、岩佐真悠子さんが演じています。タイムスリップする話自体珍しくはないものですが、どんな話になっているかどうぞご覧になって下さい。印旛沼、こあら号、アクア・ユーカリなど、ユーカリが丘がふんだんに登場して、それぞれに印象的なシーンを撮影しています。あらゆる世代の方に楽しんでもらえる映画だと思っています。


なぜユーカリが丘を映画の舞台に選んだのですか?

はじめに「こういう映画をつくろう」という企画ができていて、横須賀あたりの街をイメージしながらシナリオを書きはじめていました。でも、この映画の内容となる「タイムスリップする街」というものに、「海」という開放的なイメージがしっくりこなかったんです。それで、インターネットで街を探し始め、「ユーカリが丘」を見つけました。ユーカリが丘については、以前に紹介記事を読んだことがあり、その特徴はなんとなく知っていましたから、ピンときたものがあったんです。それから、一人でユーカリが丘にシナリオハンティングに来まして、「こあら号」に乗り、過ぎ行く街の景色を見た時「ここだっ!」と強く確信しました。昔ながらの自然が残された里山と、それを取り囲むようにして建つ近代的な高層ビル。その対比が、非常に強烈な印象で目に飛び込んできました。古いものと近代的なものが一緒に存在する街。それこそ、この映画のイメージに叶うものでしたから、「ユーカリが丘しかない! 」と思ったんです(笑)。


「ユーカリが丘のために書いたシナリオ」という噂は本当?

このシナリオを読んだ人は、あまりにもユーカリが丘が色濃くふんだんに登場しているので驚いているようですが、これに関しては、「ユーカリが丘を舞台に」と決めてから、自然に筆が動いて完成したシナリオです。私と山万さんとの間には、癒着もしがらみも全くありません(笑)。ユーカリが丘を見に来てからすぐに! シナリオをディティールまで書き変えました。ユーカリが丘は、イマジネーションをかきたてる街です。時間の壁を超えていくタイムスリップの話が、「この街ならありえるぞ! 」と思わせてくれました。街の真ん中に緑があり、それを囲むようにぐるりとユーカリが丘線「こあら」号が走っていて、そのすぐ近くには高層ビルが建ち並ぶ…。この「こあら」号が、円を描いてぐるぐる街を周るその中の空洞には、いろんなものが詰まっているかのように、私には見えるんです。そういう意味で、この街から得られたイマジネーションというものは、かなり大きいですね。


及川監督のこだわりとは?

私は映画を制作するとき、具体的に「街」を決めてから作ります。その方が、空気が掴みやすいからです。それだけ「街」というのは、私の映画にとって重要なものだといえますね。この映画のテーマは「家族」です。タイムスリップするという非現実性を描く中で、家族が住む街にはリアリティが必要だと思っていました。現実にはありえないものを描くとき、どこかにリアリティがあれば、見ている人が「もしかして…」と思う。そうなったとき、物語はぐんぐん加速しています。ですからこの映画では、現代を象徴する家族が住む街、そうしたリアリティのある街を探すことが、何よりも大事だったわけです。


それが、東京でもなく、横浜でもなく、ユーカリが丘だった。この結果には非常に満足している…どころではなくてですね! ユーカリが丘でなかったら、作品は全く違うものになってしまっただろうと思うほどです。ユーカリが丘の協力がなかったら、この映画は完成をみなかった。この街が、テーマをより深めてくれました。スタッフもユーカリが丘に来て開口一番、「面白い街ですね」と感じ取ってくれましたよ。このシナリオにはぴったりな街だということです。街が映画に及ぼす力というのは、大きいと思っています。


ユーカリが丘の印象は、撮影の前と後では変わりましたか?

変わりました。最初はユーカリが丘の景観に惹かれていたんです。でも、街に滞在して実際に歩いてみると、住人の方たちのバリエーションが見事に揃っていることに気がつきました。高齢者、学生、子ども、大人の各世代が満遍なく揃っている。今、こうした街はあまりないのではないでしょうか。私は東京の下町出身ですが、こんなふうに各世代が揃って生活している街にいると、郷愁を感じます。ユーカリが丘の景観はドライな印象がありますが、歩いてみると、あたたかみのある街だと感じるようになりましたね。


ユーカリが丘の街の魅力とは?

ユーカリが丘は、面白い街ですよ。「緑」と「高層ビル」、「豊かな自然」と「開発」というものが、奇跡的なバランスで成り立っている街だと思います。私は街に関心があるので言わせてもらいますが(笑)、自分が住んだ街が開発によってどんどん変わり、惨憺たる街になっていく様を見てきているので、街が変化することに抵抗感があるのです。でも、ユーカリが丘の街を見ていると、「開発というのも、捨てたものじゃない」と思わされますね。何を狙っているんだろう、山万さんは(笑)。ユーカリが丘を知れば知るほど、「ここには理想的な未来がある」ということを強く感じます。

どんな人にこの映画をみてほしいですか?

この映画は、あらゆる世代の方にみていただきたいですね。そういうことを意識して制作しています。今回、海軍の少年兵もタイムスリップしているんですが、この海軍の制服はリアルに再現しているんですよ。これを見たら、わかる人には「ああ、これは!」とわかっていただけると思います。ご年輩の方にも見て楽しんでいただける映画を作ることが、私の夢でもあります。ぜひ、世代を超えて、子どもから大人まで多くの方にみていただきたいです。

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及川カントクの 制作裏話

制作裏話(1)参考にしたのは、あの映画!? 実は、この映画を制作するに当たって参考にした映画がありました。それが、「時をかける少女」(1983年)なんです。原田知世さんのデビュー作で、20数年前の映画ですよね。やはりタイムリップする話ですけど、大林宣彦監督が自分の故郷でもある広島の尾道を、美しくとらえた映画でした。この「アインシュタイン・ガール」もですね、ユーカリが丘を美しくとらえていかないと、映画の面白さが損なわれる可能性がありました。そういう点で私は十分な愛情をもって、ユーカリが丘の景色をとらえることができたと自負しています。その上、ハイビジョンで撮影していますから、映像はキレイですよ。期待してください!

制作裏話(2)映画を実現させたのは、あの対応!? ユーカリが丘に一人でシナリオハンティングに来て、「ここだっ! 探していたのはこの街だ!」と確信してから、すぐに山万さんのユーカリが丘支店に自分で電話をかけました。事情を説明したら、それはもう、迅速に対応してくれましてね~(しみじみ)。山万さんのレスポンスがあと2~3日遅れていたら、実は実現できなかったスケジュール状況でした。山万さんの映画制作に対するご理解とその対応が迅速だったおかげで、完成できた映画だともいえますね。随分もちあげてしまいましたが(苦笑)、ホントのことです。

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