ユーカリが丘ニュータウンにおける街の成長管理
(1999年度日本不動産学会業績賞受賞テーマ)
バブル崩壊による資産デフレとビッグバンによる金融の再編は日本経済に長期低迷化をもたらし、失われた10数年を経て景気にもやっと薄日が差して来た感があります。
グローバリゼーション(国際化)の一方ではローカリゼーション(地方分権化)が叫ばれ、都市計画やまちづくりの分野においてもその具体化が求められています。また、全国的なまちの疲弊化の防止及び活性化に向けて、まちづくり三法が立法化され、各自治体は都市マスタープランの構築により各地域毎の役割と期待を明確にしつつあります。
まちづくりは一過性のものではなく、連続性と継続性が必要であり、明確なまちづくりのテーマとコンセプトにそった「街の成長管理」が不可欠となります。人には成長に伴った教育が必要なように、まちにも時代の流れ、情勢の変化に伴った開発手法、手段が必要と考えます。「ユーカリが丘」では分譲開始以来、人口ピラミッド、乗降客数、消費動向、就学者数等のデータをもとに鉄道の敷設やCATVの導入、商業集積による駅前整備、住宅供給等を計画的に実践して参りました。
駅前商業施設の整備や様々なイベントの開催等、ここ数年でユーカリが丘駅前は快適・便利に進化してきています。こういった駅前の計画的な商業集積は、住民の生活が快適で便利なものになるのみならず、周辺エリアからの来訪を促し地域経済を活性化させることに繋がりました。大規模店舗と地元商店会が協力し合い、相乗効果で活性化しているのもユーカリが丘の特徴といえます。
一般的なニュータウン開発が、分譲撤退型であるのに対し、私共はユーカリが丘にどっしりと腰を据え、地域の情報チャネルを豊富に持ったまちづくりを目指してきました。このことにより地域のニーズに合った豊かなまちを具現化することができ、真のまちづくりが実現できると確信してきたからです。
これからも、まちに必要な施設を整備すると共に、あらゆる世代が快適に住み続けられる住宅を安定的に供給していくことにより、『街の成長管理』の実践に取り組んで参ります。
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